2026年4月2日

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【17年の経験談】WordPress 6.9「Gene」の革新と、2008年からの経験

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2008年からWordPressを使ってきた経験論

WordPressの大型アップデートバージョン6.9「Gene」がリリースされました。

私は2008年から17年間WordPressを使ってきました。今回もWebサイトの「作り方」を変える大きなアップデートだと感じています。

かつては手動設定が当たり前、SSLは高額だった時代から、なぜWordPressは進化を続け、そして6.9でどこまで便利になったのか、17年の経験に基づき解説します。

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【2008年からの大激変】レンタルサーバーとWordPressの歴史

1-1. WordPress本体、PHP、MySQLの手動インストール必須

現在ではレンタルサーバーの管理画面から「1クリック」でWordPressがインストールできますが、2008年当時はそうではありませんでした。

FTPソフトでファイルをアップロードし、wp-config.phpを手動で編集し、データベース名やパスワードを設定するという複雑な作業が必須で、全て手動で行う必要がありました。
初めて設定が完了したときの感動は忘れられません。

1-2. SSLの壁:高額な有料認証と「手動設定」の苦労

セキュリティの基礎であるSSL(HTTPS化)も、以前は企業サイトで導入するには年間数万円を支払うのが一般的で、一般的には縁がありませんでした。

ブラウザで圧倒的なシェアのChromeが2018年にバージョン68で、SSLでないサイトはURLに「保護されていない通信」と表示されるようになりました。

高額で一般的には縁遠かったSSLが、2016年に無料で使えるようになりました。
アメリカの「Let’s Encrypt」で、今でも無料でSSLが使えるのはこのお陰です。基本的に自動でSSLになるか、手動でも1クリックでSSLされるので意識しないで使えますが、これも2016年から数年間は手動設定が必要で、しかも90日ごとの手動更新が必要でした。
今でも90日ごとの更新が必要ですが、この更新も一般的に自動更新になってるサーバーがほとんどです。

WordPressのインストールと、SSLの取得と設定、そして更新が自動でできるようになり、セキュリティとWebサイト運営の敷居が劇的に下がり、WordPressの普及が世界的に進んだ、とも言えます。

1-3. WordPressの進化と情報発信の変化

WordPressは複雑な設定を全て見えない裏側で動き続けるサーバーに任せることで、私たちユーザーの情報発信の手間を無くし、そしてスピードを劇的に向上させました。
HTMLサイトのように専門知識が不要で、専門業者に頼る必要性も少なくなり、WordPressが世界中に普及した最大の原動力になっていきました。


WordPress 6.9の主要な変更点と革新性

WordPress 6.9は、テーマやプラグインに頼らずWordPress単体で「Webサイト構築プラットフォーム」としての地位を更に高めてます。
十分かどうかが作るサイト次第なのは、グーテンベルグ登場から変わってないような気もします。

2-1. ブロックエディタの進化とデザインの柔軟性

6.9では、標準のブロックエディタ(Gutenberg)がさらに強化されました。
コーディング知識なしで、デザインツールの統一やレイアウトの柔軟性が向上し、複雑なサイトデザインをマウス操作だけで実現できるようになりました。

以前はWordPressをインストールし、テーマを選び、見た目や操作性にこだわりたいなら標準テーマ以外も探し、Elementorなどの編集プラグインも必須でした。
私は2016年からElementorを使い、2020~2022年頃までは目立つサイトを作るならElementor一強でしたが、ここ数年は「Elementorみたいなプラグイン?」と言われる編集プラグインが数え切れないくらい乱立してます。

WordPress本体も2018年のv5.0でビジュアルエディターとはとても言えないレベルで悪評高いグーテンベルグを搭載しました。登場から7年も経つとは思えませんが、今回の6.9でもグーテンベルグはアコーディオンなどを搭載しました。

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私が一番嬉しいのはコンテナサイズに合わせてフォントサイズを調整する機能です。
幅に合わせて文字サイズ調整するCSSを書けば済みますが、グーテンベルグで実装されれば、見出しで改行したくない時など、それだけのためにPC表示とSP表示で文字サイズを変えるために、Elementorなどの編集プラグインを入れざるを得ないという事が減るかもしれません。

2-2. パフォーマンスとセキュリティの向上

今回のアップデートにはセキュリティフィックスが含まれています。また、PHP 8.3以降への対応に向けた基盤が強化されており、サイトの表示速度の向上安定性の確保につながります。


【経験者が勧める】アップデート戦略とPHP 8.3問題への備え

3-1. 大型アップデート後の「待ち」の重要性

v6.9.0の様なWordPressの大型アップデート直後は、どうしてもテーマやプラグインとの互換性トラブルのリスクがあります。

6.9.1以降、できればx.x.3くらいのバグ修正版が出るまで待つのが安定運用のための鉄則です。
特に収益性の高いサイトでは、焦らず安定版を待つべきです。6.9.3まで待てないと思うかもしれませんが、待つ期間は数週間です。

WordPress6.9は2025年3月のアルファ版から、10月公開のベータ版はβ1からβ4まであり、リリース候補版も1から4まであり、12月2日に正式公開になりました。

過去のバージョンでも同様で、アルファ版から公開まで数多くのバグ修正が行われますが、実際に正式公開になってからも多くのトラブルが発見され、バグ修正が急ピッチで進められます。
そして2回目のアップデートの6.9.2や、3回目の6.9.3まで待てば、ほぼトラブルの直撃を受けずに6.9の新しいWordPressを使えます。
※と言いつつ、私はもちろん6.9.0に突入します

3-2. シンプルなテーマ構成がもたらす将来的な安定性

エックスサーバーのようにPHP 8.3への移行が推奨される中、古いテーマや多すぎるプラグインはエラーの原因です。

私の17年の経験から言えるのは、将来のPHPアップデートを乗り切るためには、KADENCEAstraのような「軽量でプラグイン依存度の低いテーマ」を選び、WordPress標準の機能を最大限に活用することが最も安全で安定した運用法であるということです。

WordPressの未来とWebサイト構築

WordPressは複雑な設定を全てサーバーの自動処理に任せ、クリエイティブな部分に集中できる環境を整えてくれます。
6.9アップデートは、この進化をさらに推し進めます。安全性と利便性のために、ぜひバグ修正が進んだバージョンへのアップデートを検討し、快適なWebサイト運営を実現してください。